【小林】
こ、こんばんはー、咲蘭。
相変わらず鍵かってないんだね。
ぼ、防犯の意味でもしっかり鍵をしたほうが……。
【倉見】
うるさいわね〜。ほうっておいてよ!
色ボケ女!!
【小林】
咲蘭、酔ってるの?
だ、大丈夫……? 顔真っ赤だよ。
【倉見】
いーの! いーの!
呑みたい気分なのよ。帰ってよぉ……。
誰の所為だと思ってんのよ!!
【小林】
ごめんなさい……。
【倉見】
なにっ、彼女とは謝るような関係なの!?
うっ……ううぅ……。
【小林】
ち、違うから……、泣かないで。
もう寝よ? 添い寝するから。
【倉見】
やだ!!
【倉見】
貴女、そうやって処女だってことバカにしてるんでしょぉ〜。
ひとりで寝られます!! 子供じゃないんだから!
【小林】
でも、そんなフラフラな状態で一人じゃ危ないって……。
【倉見】
…………。
【倉見】
そーね。分かった。
よぉーっく分かりました!!
そこまで言うなら、私にだって考えがあります!!
【倉見】
……。(ガサコソ)
【小林】
ちょ、ちょ……ちょっと!?
なんで服脱いでるのよ。駄目だって、風邪引くわよ!
【倉見】
言うことが違うでしょ!
目を反らないで、ちゃんと私を見なさい。私を!!
【小林】
は、はい……。
【倉見】
どう。
【小林】
どう、って……。
【倉見】
大人でしょ!? 子供じゃないでしょ!
【小林】
あ、は、はい……。大人、ですね。
ははは……。
【倉見】
ちゃんと見て。
【小林】
い、いや……その……それは……。
マズイわよ。……理性とか、いろいろ。
【倉見】
どうしてマズイの?
【小林】
そ、それは……。え、えっと……。
【倉見】
私じゃ……だめ?
【小林】
!?
【倉見】
夏帆。私だけじゃ満足できない?
やっぱり……若い子のほうがいい?
【小林】
かっ……。さ、さ、さ……さく……咲蘭。
そ、それ、ど、どどど、どういう意味で……!
【倉見】
私で満足できるなら……身も心も貴女にあげるから……。
ねぇ、夏帆。私を貰ってくれないかしら。
【小林】
……。
わっ、私……。私も……!
【小林】
さ、さっ、さ、咲蘭のこと、す、すひっ、ンンッ! ゴホッ!! ゲホッ!!
す、好き……だ、から!! 喜んで……。はい!!
【倉見】
嬉しい、夏帆!
【小林】
咲蘭ぁ!
【倉見】
ふ、ふぁー……朝ぁ……。
【小林】
さ、咲蘭、お、おは、おはよう。
【倉見】
おはよう、なつ……んんっ!?
ん、はぁっ! ちょ、ちょっとなんでキスするのよ!?
【小林】
えっ……?
なに言ってるの、咲蘭。
こっ、こ、恋人なんだからさぁ……こ、このくらいのことは……。
【倉見】
こいびと?
貴女、何を言ってるの?
【小林】
……。い、いやいや。ちょっと、えっ……。
もしかして、昨日のこと…………何も……覚えて……ない?
【倉見】
えっ……?
……あっ、な、なんで私、裸で寝てるの!? ちょ、……。
ま、まさか……。
【小林】
……。(コクン)
【倉見】
……。
【小林】
…………。