ガールズカーニバル 第四話

【小林】
こ、こんばんはー、咲蘭。
相変わらず鍵かってないんだね。
ぼ、防犯の意味でもしっかり鍵をしたほうが……。

【倉見】
うるさいわね〜。ほうっておいてよ!
色ボケ女!!

【小林】
咲蘭、酔ってるの?
だ、大丈夫……? 顔真っ赤だよ。

【倉見】
いーの! いーの!
呑みたい気分なのよ。帰ってよぉ……。
誰の所為だと思ってんのよ!!

【小林】
ごめんなさい……。

【倉見】
なにっ、彼女とは謝るような関係なの!?
うっ……ううぅ……。

【小林】
ち、違うから……、泣かないで。
もう寝よ? 添い寝するから。

【倉見】
やだ!!

【倉見】
貴女、そうやって処女だってことバカにしてるんでしょぉ〜。
ひとりで寝られます!! 子供じゃないんだから!

【小林】
でも、そんなフラフラな状態で一人じゃ危ないって……。

【倉見】
…………。

【倉見】
そーね。分かった。
よぉーっく分かりました!!
そこまで言うなら、私にだって考えがあります!!

【倉見】
……。(ガサコソ)

【小林】
ちょ、ちょ……ちょっと!?
なんで服脱いでるのよ。駄目だって、風邪引くわよ!

【倉見】
言うことが違うでしょ!
目を反らないで、ちゃんと私を見なさい。私を!!

【小林】
は、はい……。

【倉見】
どう。

【小林】
どう、って……。

【倉見】
大人でしょ!? 子供じゃないでしょ!

【小林】
あ、は、はい……。大人、ですね。
ははは……。

【倉見】
ちゃんと見て。

【小林】
い、いや……その……それは……。
マズイわよ。……理性とか、いろいろ。

【倉見】
どうしてマズイの?

【小林】
そ、それは……。え、えっと……。

【倉見】
私じゃ……だめ?

【小林】
!?

【倉見】
夏帆。私だけじゃ満足できない?
やっぱり……若い子のほうがいい?

【小林】
かっ……。さ、さ、さ……さく……咲蘭。
そ、それ、ど、どどど、どういう意味で……!

【倉見】
私で満足できるなら……身も心も貴女にあげるから……。
ねぇ、夏帆。私を貰ってくれないかしら。

【小林】
……。
わっ、私……。私も……!

【小林】
さ、さっ、さ、咲蘭のこと、す、すひっ、ンンッ! ゴホッ!! ゲホッ!!
す、好き……だ、から!! 喜んで……。はい!!

【倉見】
嬉しい、夏帆!

【小林】
咲蘭ぁ!




【倉見】
ふ、ふぁー……朝ぁ……。

【小林】
さ、咲蘭、お、おは、おはよう。

【倉見】
おはよう、なつ……んんっ!?
ん、はぁっ! ちょ、ちょっとなんでキスするのよ!?

【小林】
えっ……?
なに言ってるの、咲蘭。
こっ、こ、恋人なんだからさぁ……こ、このくらいのことは……。

【倉見】
こいびと?
貴女、何を言ってるの?

【小林】
……。い、いやいや。ちょっと、えっ……。
もしかして、昨日のこと…………何も……覚えて……ない?

【倉見】
えっ……?
……あっ、な、なんで私、裸で寝てるの!? ちょ、……。
ま、まさか……。

【小林】
……。(コクン)

【倉見】
……。

【小林】
…………。